橋本市の人口減を直視しよう!
▼栄えある第1回目の投稿は、いきなり社会派気取りでヘビーな内容から。
それは人口。
▼いま現在、和歌山県橋本市は本格的な人口減少社会の真っ只中にあります。「人口の変化を読み取ることが郷土史なのか」とゆう厳しいツッコミをよそに、橋本市における人口の変化を勉強してみます✌️✌️
1.橋本市の総人口
▼まずは総人口から。グラフを作ってみました。

▼現在、橋本市の総人口は6万人弱です。ピークは1999(平成11)年の約7万1千人で、それ以降はほぼ直線的に減少し続けています。
▼ところが、興味深いことに、世帯総数は増えています。「人口は減っているのに世帯総数は増えている❓❓」 ・・・これは、核家族のように、家族規模が小さくなっているとゆうことです。
2.橋本市の年齢階級別人口比率
▼次に、年齢階級別人口比率です。難しい用語ですが、子どもの割合、勤労世代の割合、高齢者の割合はそれぞれ何%か、とゆうことです。
▼グラフを見る前に、知っておきたい用語が4つあります。
- 年少人口比率 → 0~14歳の人が総人口の何%いるか
- 生産年齢人口比率 → 15~64歳の人が総人口の何%いるか
- 老年人口比率 → 65歳以上の人が総人口の何%いるか(「高齢化率」ともいう)
- 後期高齢者人口比率 →75歳以上の人が総人口の何%いるか(ただし、これは管理人が勝手に名付けた用語です✌️)
▼では、グラフをどうぞ。

▼橋本市の場合、2000(平成12)年に年少人口比率と老年人口比率が逆転しました。その後、現在までの25年間に子どもの割合が約8%減り、高齢者の割合が約16%増えました。
▼一方、生産年齢人口比率は、2006(平成18)年あたりから減り始めました。これら3つの指標は、互いのバランスで決まりますので、単に現役世代の数が減るだけでなく、老年人口が増えると生産年齢人口の比率が減ります。そして、後期高齢者人口比率は、老年人口比率が増えると、そりゃ長生きされる方も増えるでしょう、とゆうことです。
▼巷間、「沖縄県は老年人口比率(高齢化率)が高い」というイメージを持たれがちですが、これは誤りです。沖縄県は、文化的な要因から子どもの数が多いので、老年人口比率は他の都道府県よりも低くなります。
3.橋本市の出生者数と死亡者数
▼次に、橋本市民の出生(しゅっしょう)と死亡はどうでしょうか❓ さっそくグラフをどうぞ。グラフは、年間の出生者数と死亡者数の推移を示しています。

▼まず、現在の橋本市は出生者よりも死亡者のほうが多いです(死亡者数は出生者数の約3倍)。この、出生者数と死亡者数の多い少ないによって人口が増えたり減ったりすることを、「自然増ないし自然減」といいます。橋本市は、死亡者数>出生者数ですので、自然減の状態にあります。上図の棒グラフ(自然増加数)の棒がマイナス状態にあるのは、自然減を示しています。
▼「出生>死亡」が「死亡>出生」に逆転したのは、2000(平成12)年頃からです。これは、さきにみた総人口が減り始めた時期とほぼ一致します。
4.橋本市の転入者数と転出者数
▼次に、自治体の人口変動を見る尺度がもう一つあります。それは、転入者数と転出者数です。とゆうことで、グラフをどうぞ。

▼現在の橋本市は、転入者よりも転出者のほうが多いです(但し、年間△200人程度で済んでいます)。そして、転入者数と転出者数の多い少ないで人口が増えたり減ったりすることを、「社会増ないし社会減」といいます。橋本市の場合は、社会減の状態です。上図の棒グラフ(社会増加数)がマイナス状態にあるのは、社会減を示しています。
▼橋本市の人口減少には、社会減(毎年△200~300人)よりも自然減(毎年△600~700人)のほうが効いています。なお、転入超過が転出超過に逆転したのは、1999(平成11)年頃からです。これも、やはり総人口のグラフでみた動向とほぼ一致します。
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▼以上が、わが故郷和歌山県橋本市における人口の変動です。しかと現実を受け止め、適応していくしかないでしょう😭 では、また次回👍👍
〔文 献〕
▼このページでは、参考・引用文献はありません。『国勢調査』と『住民基本台帳に基づく人口動態及び世帯数調査』は、政府統計の総合窓口でデータを閲覧できます。また、『日本の地域別将来推計人口』は国立社会保障・人口問題研究所でデータを閲覧できます。
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